電子的に照合させるもの?

 

1年間を通してみると意外と休日はあるものです。

ゴールデンウィークだったり、夏休みだったり。

そんな休日には自動車でドライブに行きたくなるものです。

自動車を運転するためにはまずキーがなければ動きません。

そんな自動車のキーの中にはイモビライザーと呼ばれるものがあります。

自動車を運転される方にとっては聞き慣れた言葉かもしれませんが、自動車を運転することのない方にとっては初めて聞く名前です。

このイモビライザーとはキーに埋め込められている電子チップの中にIDがあり、そのIDと自動車内部のIDとを電子的に照合することによりエンジンがかかるというものです。

イモビライザーがあることにより、キーを持っている人間以外はエンジンがかかりませんので盗難を防止してくれます。

またイモビライザーがついているキーを複製しても電子チップが内蔵されていないためにIDを照合することができずエンジンはかかりません。

さらにイモビライザーが付いているキーのIDは暗号化しているために複製を作ることはとても難しいです。

しかしこんな便利なイモビライザーでも弱点はあります。

イモビカッターと呼ばれる自動車側のIDをリセットできるものがあり、一度IDをリセットして別の自動車キーのIDと照合させてエンジンをかけ盗むという手口が存在しています。

そしてイモビライザーはエンジンをかからなくするだけなので車上荒らしなどの防止にはならない。

ちなみに先ほどのIDをリセットできてしまうイモビカッターは一部の都道府県では所持を規制する動きも見られている。

愛知県では全国初となるイモビカッターの所持規制が2013年7月1日より施行される予定となっている。

施行されればイモビカッターを業務などの正当な理由以外で所持していた場合は1年以下の懲役または50万円以下の罰金となる。

自動車を盗難されないようにするイモビライザーだが、完璧に盗難を防止してくれるわけではないので他の手段で盗難を防ぐ必要もありそうだ。